今月のピックアップアーティスト
掲載日:2007/10/01
森脇 由美子
Mori's Bear
ちびうさぎたち
作家近影
(コンテストベアの牡丹と一緒に)
アンティーク風のベア
四つ足レッサーパンダ
オーダーのヨークシャテリア
我が家のドールたちと
自作のベア・アニマル
フェネック王子(白)
ちびうさぎたち

ブランド名の意味 ・ 由来について教えて下さい。
自分の名前から付けました。
森脇なので『クマが住む森』をイメージしたブランド名になるかと思いました。最近は、動物を作ることが多いので、『クマのすむ森』というよりも『いろんな動物が住む森』といった感じが強くなりました。
ベアを作り始めたきっかけは?
もともとは、手をちまちまと動かす手芸が好きで、パッチワークなどを我流でやっておりました。
ただ、テディベアはコットン生地で作ったことがありましたが、思ったような形にならず挫折しておりました。
私が手芸好きであることを知ったいとこに、1999年に材料と道具一式をプレゼントされたのが、本格的なテディベアを作り始めるきっかけになりました。
初めて作ったベアはいつごろでどんな作品でしたか?
その時に、、贅沢にもファーストベアでモヘアを使った子を一日で完成させました。
型紙は利倉先生の21cmのベアです。
ジョイントの仕方がわからずに、縫い終わって本屋さんに飛んで行き、ベアの作り方の本で調べて作ったのがよい思い出です。
一体仕上げて、そのかわいらしさや、何かに引かれ、もっと作ってみたいと思いました。
ちょうどそのころ、ネットを始めて間もないこともあり、ネットサーフィンでいろいろなテディベアを見て、刺激を受け、小さめなベアから作りはじめました。
作り始めて何年、何体ぐらいになりますか?
2000年から作り始めて、今年で丸8年になります。
頭数は、正確に控えていない時期もありますので、トータルな数はわかりかねます。最近は、小さいサイズを中心に年間100体前後作っています。
コンテスト受賞暦はありますか?受賞暦や受賞作品をご紹介下さい。
2005年 ジャパンテディベアフェス ドレスベアコンテスト 15cm以下の部 2位 牡丹 今年5月まで、地元のおもちゃの博物館に展示しておりました。
作品に対する思いやこだわり、創作のモットーなどを教えて下さい。
モヘアの質感・色にこだわった作品を作りたいと思っています。モヘアの手触りを直接手のひらに感じられる子、というのが、こだわりといえばこだわりでしょうか。
友人の作家さんが言っていた言葉ですが、『テディベアは触って楽しめる、持ち運べる芸術品』
モヘア生地の自然素材の持つ独特の色合いや手触りは、なにものにもかえがたい素材です。
それを最大限に生かしたベアを作りたい。
また手のひらにおさまるサイズというのも、こだわりです。
大きなベアをバランスよく作るのが苦手ということもありますが、手のひらサイズのベアが一番自分の作り方にあっているような気がします。
また、いろいろなクラフトの手法をベアに取り入れるのも好きです。
ガラス・粘土・原毛フェルト・皮革・絵画・染色など、やろうとおもえばいろいろなことが取り込めるような気がします。
まだいろいろ試行錯誤している最中ですが、これらの技法を使って、自分らしいベアやアニマルを造って生きたいと思っています。
制作するときにデザイン画などは書きますか?イメージはどんな感じで浮かんできますか?
デザイン画はあまり書きません。
絵を描くのがあまりうまくないので。
出来上がりを頭にイメージして、そのイメージから型紙を直接おこして試作して改良、という手順が多いです。
アニマルは、写真を参考にしながら、型紙をおこします。
イメージというよりも、モヘアや生地を触っているときに
『これはこんなアニマルにしたら、おもしろいのではないか?』とか、漠然と浮かんでくることが多いです。
極端なときには、モヘアが『こんなアニマルになりたい!』と訴えてきたこともあります。
あとは、ベア作りと関係ない時間(ドライブやお風呂に入っているとき、趣味のドールで遊んでいるときなど)に、適当にリラックスしているときに思いつくことが多いです。
モモンガいっぱい
どんな環境でベア作りをされていますか?音楽を聴いたりしますか?
型紙起し、生地裁断、組み立て作業は、ベア作り用の自室で作っています。
6畳一間の和室ですが、資材と趣味の道具で、もはやキツキツです。
窓から大きな川面が見える、見晴らしのよい部屋で、水鳥が遊ぶ音が聞こえてくるほど静かです。
AMラジオで、地元のDJのおしゃべりを聞きながら作業しています。
手縫い作業はリビングでやることが多いです。
こちらのお供は、テレビやビデオです。
いままでの作品の中で一番のお気に入りは?
初めてコンテストで受賞した牡丹です。 勤め先をやめて、これからベアを中心に生活していく、と決めた時期に作った子だったので、格別の思い入れがある子です。
好きな作家さんや目標、憧れの作家さんはいらっしゃいますか?
憧れの作家さんは、海外の作家さんですが、Micheal Rambさん。
残念ながら、実物を拝見したことはないのですが、モヘアの質感を生かしたヌードベア、完成度の高いコスチュームベア、リアルなアニマルなど、ため息が出そうなほど作りこまれた作品が大好きです。
特にシンセティック(化繊生地)で作ったベアの、刈り込みはすばらしいです。
日本の作家さんも好きな方は多いですが、きりがないので
(^^;)
ご自身の性格について、長所は?短所は?
長所 何もなくても、コツコツ働くところ
短所 ペシミストなところ
お誕生日・血液型・星座・家族構成などは?
9月6日のおとめ座。A型。
家族は、夫と猫2匹。近くに夫の両親が暮らしています。
好きなことは?嫌いなことは?
好きなこと  ベア作業に限れば、お顔作り。
嫌いなこと  ベア作業に限れば、生地を切る作業。
ベア以外で現在、熱中していることはありますか?趣味・コレクションなど
球体関節ドールにはまっています。
身長60cmの少年から14cmの少女まで、サイズ違いな子が約20体おります。
自分でメイクしたりもします。
それが嵩じて、ドールイベントでドールに似合ったベアやアニマル、モヘア製の小物を作って売ったりしています。
作ったものを持たせたり、一緒に画像に撮ったりしていると、作品作りのアイディアが沸いてくるときもあるので、有る意味ビジネスパートナーかも?
ドールオーナーさまからのアニマルやベアの注文も多くなりました。
ドールイベントの様子
出身地はどちらですか?現在のお住まいは?(都道府県のみ)特産品や名産品、 近くの美味しい食べ物屋さんやおすすめスポットなどございましたらご紹介下さい。
生まれも育ちも鳥取です。
自然に恵まれたのどかな気風の、典型的な田舎です。
目の前が大きな川、裏手が川をはさんですぐ山、湖まで車で5分、海まで5分という、レジャーには好立地なところに住んでます。
自分と夫の実家が農家なので、特産品の20世紀梨や果物や野菜は旬のものをいただけます。
春は山で取れた山菜やたけのこ、湖と海が近いので、そこで獲れたじしみや天然うなぎも絶品です。
家の前では魚釣りができます(笑)
お金では買えない、最高の贅沢をさせてもらっています。
おすすめスポットですが、鳥取市にある『童謡とおもちゃの博物館・わらべ館』に、鳥取生まれのテディベアとして、Mori's Bearの作品を収蔵・展示していただいています。
懐かしいおもちゃの展示も充実していて、子供の心に還れる癒しのスポットです。
今後の活動やベアに出会える場所を教えて下さい。
委託販売とドールイベント中心に活動しております。
多少テディベア業界からはずれた部分で活動することになるかとも思いますが、存在を知らない方にもアピールできる貴重な機会だと思い、がんばるつもりです。
特に鳥取では、まだまだテディベアを見たことがない、触ったことがない方も多く、作品展をまたしてみたいです。
テディベアのイベントは、今の活動と時期がかち合うことが多く、jなかなか参加できそうにありませんが、また復帰したいとは思っています。
ペットは飼っていますか?(ペット自慢)
猫を2匹飼っています。
さばトラの猫がチンチラミックスのナナさん(♀)、青い目のほうがシャムミックスのゴン太さん(♂)です。
ナナさんは典型的なツンデレ猫で、気位が高いです。
反対にゴン太さんは、みんなにフレンドリーなおしゃべり猫です。猫を作るときは、模様や表情のモデルとなってくれます。
猫は、この子たちがいたから作れたところが大きいです。
ペットの猫たち
上:ナナ 下:ゴン太
好きな動物はいますか?どんなところが好きですか?(ペット以外でも)
動物全般好きですが、特に好きなのは、レッサーパンダ、ジャイアントパンダ、ワオキツネザル。
切り替え具合とか、コントラストとか、体の部分部分で毛足の長さや質感が違うところなど、自然の造形の妙に、
作り手としてどこまで近づけるか?と思うと、頭をかかえることも多いですが、逆に燃えることも多いです。
あなたにとってテディベアとは?
今は直接に販売しているのはドールや地元のイベントですが、ベアやアニマルが並んでいるのを見て、不機嫌になるお客様は不思議といらっしゃません。テディベアには、やはり癒しのパワーがあるのだと思います。
こういう幸せを与えられるベアを、自分の手で作ることができて、とても幸せです。
いろんなことをテディベアを通して知りましたが、自分の歩いてきた証だと思って、これからも製作して行きたいと思っています。
9月のアーティスト、藤原 ようこさんからの質問です。
「健康について考えてますか?」
今現在、父が入院生活中で、看護にあたふたしているところですので、日々思っていることです。
ベアを作るときも、お顔作りは体の調子のよいときに行いますし、けっこう力のいる作業なので
心技体そろっていないと、長期間の制作活動(販売も含めて)はできないと痛感しております。
せめて、年に一回、定期健診は受けるようにしたいと思っています。
森脇由美子さんは15cm以下のサイズを中心にベア・鳥・ネコ・アライグマ・キツネ・ウサギ・モモンガ・・・などなど、いろんなアニマルを制作する作家さんです。ドールイベントにも積極的に参加し、ドールに持たせるミニチュアサイズのアニマルやドール用のかぶりものなど雑貨物も幅広く制作し、ドールイベントでベアファンの裾野を広げていらっしゃます。只今、当店のショッピングページに作品がございますので、是非ご覧下さい。
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