今月のピックアップアーティスト
掲載日:2010/10/06
AKAI SAORI
手作り工房 がらくた ざっく
Chappy
SAORI
 
私のコレクション!
 

私の大好きなもの!
 
Bell boy
体長約20cm 
持っている鞄も手作りしています。
 
Marine Bearとヨット
体長約12cm 
ヨットは木を彫って形作り、帆も張りました。
アジサイの季節/Chappyとかたつむり
体長約25cm Chappyが持っている傘もちゃんと開閉します。

ブランド名の意味 ・ 由来について教えて下さい
『手作り工房 がらくた ざっく』は、約20年程前に 母と私で始めた親子のブランドのユニット名です。
テディベアだけにとどまらず、木工や雑貨などを作り続けています。
テディベアについては 娘の私が担当しています。
木工や雑貨については 母と新たに加わった旦那様が担当しています。
ベアに使用している小物については 私と旦那様が担当しています。
ベアを作り始めたきっかけは?
1991年、まだモヘアなどが日本にあまり流通していなかった頃、ウール地などでテディベアを製作していました。それから6年後の1997年に当時、憧れの市川和子さんが、滅多にない機会で大阪のヴォーグ主催の1dayレッスンをされると聞き、いてもたってもいられなくなり、応募することにしたんです。そのとき初めてモヘアで製作したのがきっかけです。
その後まもなく、ベアの魅力にとりつかれてオリジナルのパターを起こすまでになりました。
作り始めて何年、何体ぐらいになりますか?
テディベアという形で製作しはじめたのは、今から19年前の1991年〜ですが、モヘアを使ってのオーソドックスなテディベアを作り始めたのは13年前の1997年〜になります。
総体数ですが、初めの頃は作ってはお人にあげていたりしたので記録していなかったのですが だいたい200体以上は製作しています。
ベア達のハロウィンパーティ
体長約9cm 周りに写っている小物は全て一から手作りしています。
テディベア教室は開講されていますか?
以前は1dayレッスンとして、阪神百貨店さんで講師を務めさせていただいておりました。
現在は残念ながら阪神百貨店さんにベアコーナーが無くなってしまったので、私もそれを機にお休みさせていただいております。
今後は今のところはまだ未定ですが、レッスンの場を増やしていきたいなとおもっております。
作品に対する思いやこだわり、創作のモットーなどを教えて下さい。
私達の作品は、テディベア+小物で一つの世界感を創り出すことを特徴としています。
テディベアにおいては、どんなに大きくてもミシンは一切使用せず、細かくハンドステッチすることが何よりも大切だと実感しています。例え100年経っても、いつまでも元気な姿で生きていてくれるそんなベアを作ることを第一に考えています。
また小物作りにおいても、ベアの脇役という存在ではなく、細かな部分でも手を抜かずこだわりをもって、きちんと丁寧に作るように心がけています。時にはパーツから製作したり、手間暇かけて一から全てオリジナルで手作りしています。

手を抜かず一針&一つずつの工程を大切にこだわって創り上げていく、それが私達の信念です。

それが本当にベアを際立たせ、またベアが小物を生かすことになり、相乗効果になってトータル的な世界感が生まれると信じているからです。

また少し前までは テディベアは「しっかりとかっちりと男前(女前)に作る」というのがモットーでしたが ここ最近は、そばにいて、こしょこしょこしょとずっと話しかけてくるような、おしゃべりしているような「ファニーな空気感を持つ」ベアを生み出すことを、一番大切に心がけて製作しています。もちろん、小物や木工、雑貨も同じです。

ファニーというのは単に「おかしい」とかそういうことではなくて、大人の人が見ても、子供がみても思わずにっこり「ふふふっ」という空気感を出せているか?を大切にしています。
その空気感自体に、ものすごく愛おしさを感じるようになりました。
ベア作りにしても、小物を製作するときも、またそれらを使って撮影する一枚の写真の世界感の中にも、そういう空気感をきちんと伝えていけるアーティストになりたいと常に、心から思っています。
また、『本当の良いものは人を感動させる』と言います。私達の作品達もそうであって欲しい!
私達の作品を手にとってくださる方々に「ふふふっ」と言うワクワク感をお届けできたら!
その気持ちとお客様の笑顔を忘れずに、日々、製作に力を注ぎたいと思います。
制作するときにデザイン画などは書きますか?イメージはどんな感じで浮かんできますか?
主にデザイン画はありません。頭の中にまず完成された形で出てきます。それに近づけるようにと、頭ではなく手がどんどん作っていくような感じです。なので、実はいつも完成してから図面を引いたりして、パターンを保存することが多いですよ(笑)。
図工の時間
体長約9cm 背景の建物も周りの全ての小物も一から手作りしています。
どんな環境でベア作りをされていますか?音楽を聴いたりしますか?
ベアを製作するのは、たいていいつも自分の部屋で、リラックスしながら、チクチクしています。いつもは歌の入っていないリラックス系のピアノジャズとカフェミュージック、ボサノバなどをかけています。気持ちが落ち着いて、イマジネーションが膨らむから、良いですよ♪
お薦めがあるんですが 東京で活躍されている日本人アーティストで「tico moon」というアイリッシュハープとギターのデュオの音楽は、聴くだけでストレスから解放されます。
いままでの作品の中で一番のお気に入りは?
今でもずっとそばにいてくれる「Chappy」というベアです。旧HPの看板スターでもありました。
今は少し歳をとって手術をしなければならないほどになってしまい、看板を新しいベア兄弟達に譲りました。
彼は初めは展示販売用に製作したベアでした。いつまで経っても家を出たがらないので、ある日「もう、うちのこになる???」って聞いて、そうすることに決めました。そのとたん!!「その子はお売りにならないんですか?」と聞かれるようになりました。不思議ですよね。この子だけではなくベアはちゃんと主張するんですよ。
行くべき所を知ってるのか?お客様との相性がちゃんとあります。人の結婚と同じで、その波長が合わないと、なかなか行きたがらないようですね。何年か経ってからでも、猛烈に愛されてお迎えして頂くのを沢山見てきたのですが、そんな時には本当にそういう力を信じずにはいられませんでした。
好きな作家さんや目標、憧れの作家さんはいらっしゃいますか?
好きな作家さんは ドイツのMarie's Barenのマリー・ロビションさんかな。出会いはこちらのRitti Bearさんで見せて頂いた事がきっかけでした。ベアはもちろん洋服や小物にかける情熱は作品からとてもあふれて感じられるような気がします。
目標とあこがれの作家 ということであれば それは 母です。身内を褒めるのは照れくさいですが、母は70歳を軽く越えていますが 今なお、現役で沢山の作品を生み続けています。そのパワフルな活動を目にして、いつも「私もがんばらなきゃ!」って発破をかけられています!母よりも上の80歳を目指して、ずっと針を持つのが私の夢でもあります。
大工さんベアと小物たち
体長約25cm 持ち物にもこだわって釘袋と道具箱も製作してみました。
ベア以外で現在、熱中していることはありますか?趣味・コレクションなど
私にはベランダで育てている宝物があります。それは沢山の多肉植物とサボテンです。
今では数えると100鉢は軽くあるかもしれません(笑)
どんどん数を増やしてくれるので、とっても可愛くて、またぷっくりとしたその姿に癒されています。

また、どうも気に入ったモノはとことん揃えたいと思う収集癖があるようですね。今、部屋を見回すとそれぞれにコレクションしているものだらけです(笑)
コレクションにはアンティークのレッドワークサンプラー(昔、ヨーロッパの学校などで、アルファベットなどの刺繍の刺し方を練習していた布です。赤色のステッチの刺繍が施されています)や、イギリスはミッドウィンター社のレッドドミノシリーズという茶器なんかも・・・。赤色に白の水玉でとっても愛らしいです。
またベアでは、ドイツのアンティークのシュコ社のベアを沢山集めています。
ご自身の性格について、長所は?短所は?
長所かどうかは???ですが、くよくよしないプラス思考の持ち主です。忍耐強く、根気がいいとよく言われます。それがいきすぎると頑固とも・・・(苦笑)
短所は泣き虫な事。嬉しくも悲しくもすぐ泣きます。テレビをみていると ウルッってすることが多々あります。
お誕生日・血液型・星座・家族構成などは?
誕生日は5月4日です。血液型はAB型。生まれたときはB型と母子手帳になっているんですけれどね〜(笑)
好きなことは?嫌いなことは?
好きなこと・・・
そうですね。とにかくよく食べます♪ 食べる事は大好き!だから痩せることがあまりありません(笑)
食べ物は、鳥の唐揚げ!に目がありません。大好物です(笑)お紅茶も大好きです!!
そうそう!!西宮にある「uffuウーフ(http://www.uffu.net/)」は今までのティーハウスで一番最高だと思いました。
雑貨やさんやカフェ巡りもよく出かけます。
また、最近は暑いので行けていませんが、家の近くを散歩することが好きです。意外に見えてなかったことや季節の移り変わりなど身近な発見がたくさんありますよ。

嫌いなこと・・・
う〜ん。約束を守らない、お金にルーズ、人をだますとか?
嫌いなモノは この世で一番苦手なのはゴキブリです、書くだけで気持ち悪い!
嫌いな食べ物は、こたつミカンとミニトマト。女性なのに変わってるねってよく言われます(笑)何が嫌いってあの皮が嫌いなんですよね。

オリジナルの木の三輪車(ちゃんと動きます!)
大きさ 約 幅33c×高さ27c。かなり存在感のある大きな三輪車です。
出身地はどちらですか?現在のお住まいは?(都道府県のみ)『近くの美味しい食べ物屋さんやおすすめスポットなどございましたらご紹介下さい。』
出身は長崎県です。長崎と言ってもグラバー邸とかある市内ではなくて、佐賀に近く伊万里や有田焼きで有名な所に近いです。
現在は 大阪に在住です。

私の家の近くには、大阪の北摂ではちょっと有名なロマンチック街道にほど近く、結構スイーツが激戦区なようですね。
いつも混んでて行列ができる「ムッシュマキノ」
ケフィアミルクで作られたケーキの「アルケフィール (ALKEFIR)」
私はわらび餅が好きなんですが、甘いバームクーヘンで有名な「マダムシンコ」
北摂一おいしいと言われるロールケーキやさんの「Flat」 などなど。
その他にも雑誌で取り上げられているお店が多いので、食べることが大好きな私にとっては大変ラッキーです。
今後の活動やベアに出会える場所を教えて下さい。
現在の活動は、まずHPがこの9/1にリニューアルOPENしました。
多彩な情報を掲載しています。BLOGでは、最新情報をお知らせしたり、製作中の作品のことを紹介したりしています。
またネットショッピングなども少しずつ増やしていきながらカタログ的な要素で作品を見て頂けるようになりました。そちらでもオリジナルのベアや木工や雑貨の作品を直接お買い求めいただいたりできます。
また、お祝いごとやプレゼントとしてウェディングや赤ちゃん誕生のギフト、またはベア+小物使いでお客様の思い入れの強い記念日や大切な思い出の出来事などを形にする事ができるオーダー製作も承っております。
お気軽にHPの方にもぜひ!遊びにきてくださいね。お気に入りに登録していただければとても嬉しいです!!

HPアドレス http://garakuta-zack.jp

それから、ベアを委託をさせて頂いているお店はは、大阪ではこちら『Ritti Bear』さんと、阪急百貨店7FSesseの『うめだ阪急テディベアーズクラブ』さん、神戸元町にある『タイムロマン』さん、東京は『プリメーラ目黒店』です。

今後の活動は、メンバーも増えて製作の域がかなり広がったので、今までできなかった世界感にも自分達らしくどんどんと挑戦して行きたいなとおもっています。イベントなどの出展は単発になってしまいますが、今後はHPを中心に発信して行けたらなと思っております。

新生『手作り工房 がらくた ざっく』をこれからも温かく見守ってくださいね。よろしくお願いします。
あなたにとってテディベアとは?
テディベアとは、その存在こそが、私の励みであり、癒しであり、友達、子供であります。
我が家には100を越える住クマたちがいますが、みんなの存在こそが、全ての活力になっています!
ベアを通して、たくさんの友人や知人、そしてお客様と出会うこともできました。
必ず私のそばには、何らかの形でベアが居てくれて、切っても切れない存在だと思います。

またベアを製作すること自体が、やめることができないライフワークとなっています。針を持たない日はありません。
チクチクこそが私の楽しみ、可愛いベアを産むことが私の生き甲斐です!
9月のアーティスト 今井 敏子さんからの質問
ベアのモヘアっていいなぁ〜って思って購入してしまってから、ベア製作に困ってしまう生地ってありませんか?買ったもののイメージがわかないと思うような布地はどうしていますか?
ありますね〜(笑)
衝動買いで買ってしまうモヘアはいままでたっくさん!ありました。私はショートモヘアが得意なのに、カーリーヘアのモヘアとか色のきれいなモヘアとか実は沢山ストックしてあります。出番を待ちながら、きっと「まだ〜??」って言っているような気がします(笑) そんなモヘアはインスピレーションで、「あっ」って思ったときに、ごそごそと引っ張り出してきて、洋服を着ているようにして切り替えで使ったりします。それにしてもまだまだありますけれどね〜(笑)
そのうちヴィンテージになるんじゃないでしょうか???(笑)
AKAI SAORIさんは作家歴13年のベテラン作家です。10cmくらいのミニチュアから30cmくらいまで、ヌード〜ドレスベア、そして洋服や小物に至るまで全て手作りで制作し、素材も一番難しいと言われる短毛(ショートモヘア)を使ってこつこつと丁寧に縫い上げる作家さんです。
只今、当店に作品がございますので是非ご覧ください。
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