今月のピックアップアーティスト 掲載日:2020/03/04
作家さんのご紹介

本人画像

 

名 前
イシイ ケイキ
 
ブランド
SCI-beans
 
お気に入り
ICHIGO
 
作家さんのホームページ
https://twitter.com/scibeans3
 

パンツちゃん オオカミたち

作家さんに聞きました

Q 作品を作り始めたきっかけは?
A 妻に付き合っていろいろなテディベアのお店やイベントに通っていました。十年は通っていたと思います。たくさんの作品を目にしていたからだと思いますが、数年前に突然自分なりのぬいぐるみが欲しくなりました。そこで自分の考えているベアの樹脂部品以外、ファーの部分を作ってくれるよう妻に頼んだのですが、数回、いろいろと説得、説明されて、結局ファーの部分も自分で作ることになりました。冗談みたいなのですが本当です。
Q 初めて作ったのはいつごろでどんな作品でしたか?
A 作ると決めてからすぐにドールフェイスベアの顔を作って複製し、型紙も自作して25センチのドールフェイスベアを作りました。製作技法の教本を長年たくさん読み、付録の型紙にも目を通していたこと、アドバイスをしてくれる家族が近くにいたことですべて自作の一体目としては制作はかなりスムーズだったと思います。茶色の、あまり高級ではない化繊の子なのですが、もとはストレートの毛並みだったのが、今ではくるくるのパーマをあてたようになってリビングで座っています。
Q 作り始めて何年、何体ぐらいになりますか?
A 作り始めてから二年半。試作も含めると百体をちょうど超えたくらいです。


パンツちゃん 生地、パーツなどで表情がかわります

パンツちゃん 目が変化球ぎみの二体です

Q コンテスト受賞暦はありますか?受賞暦や受賞作品をご紹介下さい。
A テディベアコンベンションで第一回異素材ベアコンテスト銀賞をいただきました。手足のパッドと顔をレジン製にしたものです。
Q 作品に対する思いやこだわり、創作のモットーなどを教えて下さい。
A 布以外の部品、樹脂製の部品などの複製を自作できるのが自分の強みだと考えていますので、それを活かせる作品作りをしようと思っています。パーツがパターン化された制作工程で作っていいるので同じ顔つきになりがちですが、それでも手にとっていただいたときに一体一体それぞれの個性をなんとなくでも感じてもらえるようにしたい、と思って作っています。
Q 制作するときにデザイン画などは書きますか?イメージはどんな感じで浮かんできますか?
A デッサンともいえないような落書きをよくしています。お風呂で湯船につかっているときにイメージが浮かんでくることが多いです。お風呂では紙は使えないので、忘れないように水のついた壁に指をなぞらせてイメージをつかみあとで思い出しながら紙に書いています。

Q どんな環境で作品作りをされていますか?音楽を聴いたりしますか?
A 妻と背中合わせで作っています。製作中は動画配信サービスの動画を流してセリフだけ聞いていることが多いです。
Q いままでの作品の中で一番のお気に入りは?
A 「ICHIGO」というドールフェイスベアシリーズの最初に作った数体のうちの一つで、ずっと手元に置いています。手描きの目の顔なので、その時々の自分の調子やその瞬間の好みなどで差が出るぬいぐるみなのですが、その一体が自分が一番惹かれる顔つきなのだと思います。テディベア用の服をつくるときの試着モデルをしています。
Q 作品以外で現在、熱中していることはありますか?趣味・コレクションなど
A 十数年、寺院の御朱印を集めています。ペースはゆっくりです。最近『競技かるた』を題材にしたマンガを繰り返し読むようになり、その競技まで勉強するようになっています。

パンツちゃん 最初に作ったうちの二体です


パンツちゃん マズルの塗装にも
少し変化をつけたりもします



コンテスト銀賞受賞作品「はにかみ」

NIGO 顔の原型を一号二号と呼んでいて、
そのままシリーズ名に

Q お誕生日・血液型・星座・家族構成などは?
A おとめ座です。
Q 好きなことは?嫌いなことは?
A 好きなこと:マンガを読むこと。ここ数年で小説からマンガに転向しました。
嫌いなこと:生地の切り出し。

コンテスト受賞作品の顔 制作途中です


NIGOを抱っこしているところです
Q 2020年 2月のアーティスト 高野 香織さんからの質問です。
いつも雰囲気のある撮影をされていおり、ぬいぐるみ達が馴染んでいてとてもほっこりするのですが、 この子はこんな雰囲気でというのが初めからあるのでしょうか?樹脂で作る部分と、布で縫う部分どちらが得意ですか?このような質問で大丈夫でしょうか?
A 写真は大まかに「こういう背景で撮れたらいいなあ」というのが浮かぶのが最初です。そこに個々のぬいぐるみを合わせて小物を足したり引いたりします。樹脂パーツの作成は失敗した時の苦しみが自分にとってたいへん大きいのですが、向いていると思います。布を縫うことは好みで言えば悪くない、どちらかといえば好きな方ですが、生地を切り出し手いるときはすごく不機嫌な顔をしていると思います。

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