星嶋 すみれ Elmy(エルミィ)
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星嶋 すみれ
Cast a spell !!
Elmy(エルミィ)
生地:フェイクファー
ジョイント:ワイヤー/樹脂
目:オリジナルプラスチックアイ
詰め物:なし/粘土製
手足のパット:なし/粘土製
その他:両掌にマグネット入り
襟:モチーフレース
小さな蜂のお友達:粘土/ワイヤー
サイズ:立たせた場合、全長約15cm
重さ:約46g
説明:幻で見た「黄金の泉」を目指して旅したエルミィ。おんなのこ。
お迎えくださった方には、エルミィの小瓶入りの秘密
「ちいさなおはなし」をお付けします。
★エルミィのちいさなおはなし★
豊かな緑をたたえたテルニオート山に住むクマのエルミィは、魚を捕っておなかを満たす生活をしていました。
木の実や果物は小さな動物たちに譲ってしまうので、仕方なく魚を捕って食べることにしていたのです。
本当はその魚さえ捕らえるのに良心が痛むのでしたくないのでした。
ある時、捕食に嫌気がさして草花を食べて生活することを決意しました。
幸いにも草花は十分にあり、草食動物に割って入って食べても困らない量がありました。
しかしそれでも物足りなかったエルミィは飢えに苦しみ、栄養が足りなくて倒れてしまいました。
エルミィはぐーぐー鳴るおなかのリズムの中で、黄金の幻を見ました。
テルニオート山の険しい峠の向こう、その険しさのために未踏であるその地に、目の奥が痛むほどに輝かしく黄金の泉が湧き出ている様子です。
そこにはたくさんの果実と花々、きれいな小川も安全そうなあなぐらもありました。
エルミィにとっては天国のように見え、起き上がって小川で水を飲んだ後、幻で見た道を思い出して辿ろうと決意しました。
エルミィは黄金の泉を目指して幾晩か野宿をし、そして3日目の夕暮れにようやくたどり着いたのでした。
そこには大きな大木があり、その枝の根元にあるじっとりと湿ったハチの巣からは金色に輝くはちみつがあふれ出し、夕日に照らされてキラキラと光っています。
思わず近づいて指にとってひとなめしてみると、これまで食べたはちみつよりもずっと香りがよく、特別おいしかったのでした。
すると、巣の中からミツバチが現れてエルミィを囲んでぶんぶんいいはじめたので、思わず顔を覆って縮こまって体を守ろうと思いました。
しかし、小さなミツバチはエルミィの耳に言いました。
「おや、お客さんだ。ゆっくりしていきなよ、食べていきなよ!」エルミィが顔を上げるとミツバチは小さな蜜バケツを差し出してにっこり笑いました。
ふかふかしたエルミィの毛並みにくるまって眠り始めたミツバチもいます。
人懐こい針を持たない不思議なミツバチたちはエルミィを歓迎し、不思議な共存生活が始まったのです。